恋愛シュガー
図書館に入って愕然とした。二人きりだと勝手に思い込んでいたあたし。
「じゃあ適当に座ろっか」
「うん…」
はぁ…
最悪。二人きりが良かったなぁ
そんなことを思いながら王子の背中をジッと見つめる。
でもいいや!
まだ狙えるチャンスはいくらだってあるもん。
王子をドキドキさせてやるんだ!
そう思って今日は目茶苦茶張り切ってきたんだ。
服装はちょっと派手めで胸元が見える物。化粧だっていつもよりちょっと大人に見えるようにした。髪もコテで巻いて頑張ってきたんだ。
全ては王子にドキドキしてもらうため。
いつもあたしだけドキドキしてるなんて嫌だから。
王子に振り向いてもらいたい…
あたしを見て欲しいんだ。