恋愛シュガー


そして次の日の放課後。
教室に残って居残り勉強をするあたしと王子。



「今日も頑張ろうね。」



あたしは大きく頷いてシャーペンを握る。


今日も王子は黒ぶちメガネをかける。


女子はそんな王子を見て歓声をあげていた。
羨ましい、という女子の視線が冷たく突き刺さる。



そして今日も王子はスパルタだった。



「だいぶ出来るようになったね!偉い、偉い。」



あたしは待ってましたと言わんばかりに頭を王子に向ける。



クスクス笑いながら頭を撫でてくれる王子。



あたしは満面の笑みを浮かべてありがとうと呟く。



「どういたしまして♪」



そう言ってあたしと同じように笑ってくれた王子。



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