恋愛シュガー
「面白かった?」
「は、はいっ」
本当はよく覚えてないけど…。
あたしの笑顔を見て王子は満足そうに笑っていた。
それから映画館を後にしたあたしと王子は子どもで賑わっている公園へ行き木陰にあるベンチに腰かけた。
「気持ちいいなぁ…」
「ですね!」
もしかしたらもうこんな幸せな日々を送ることはできないかもしれない。
きっとこんな風に過ごせる日はもうこないかもしれない‥
そう思うと周りの景色がキラキラ輝いて見えた。
恋って不思議だなぁ…
そんなことを心の中で呟く。