恋愛シュガー


「ひなたぁー。帰ろ?」


「ごめん!先帰ってて。日直の仕事やらなきゃだから遅くなる。」


「分かった。また明日ね?」


゛早く帰ってドラマ見たいのにぃ!゛



そんなことを思いながら渋々手を振るあたし。


美穂の後ろ姿が見えなくなったあと、筆箱からシャーペンを取り出し分厚い日誌を取り出す。



ガラガラ―…


教室の戸が開く音がしてあたしは目線を上げる。



「へ?」



そこに立っていたのは見知らぬ女の子たち。


忘れ物を取りに来たんだとそう思ったあたしは目線をまた机に戻し、日誌に今日の日付を書き始めた。



< 70 / 164 >

この作品をシェア

pagetop