恋愛シュガー


次の日。


いつもより早く起きて気合いを入れる。


昨日の放課後は会えなかったけど、もしかしたら今日は会えるかもしれない…



そう思ったら自然と手に力が入った。


いつもはクルクルに巻いている髪をストレートにして、慣れない化粧をする。



「…化粧って難しい。」


そうポツリと呟いたとき、コンコンと部屋の戸を叩く音と共に弟がチョコンと顔を出すように部屋を覗き込む。


「姉ちゃーん。朝食出来…」


ふとドアの方を見つめるとキョトン顔をした弟の゛拓海゛と目があった。


「ぶははは!やべぇ(笑)ハハハ!!あ。朝食出来たから…ククク」


「ちょ…待っ……なにがヤバいのよ!」



あたしの言葉を聞くこともなく拓海は笑いながら戸を閉めた。



そんな拓海を気にしながらあたしは朝食を食べる為にリビングへ向かった。



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