love you only ~second ~
「あっ、どうぞ・・・」


その声に、胸を高鳴らせる。

私の返事に、ルイは扉を開け、部屋の中へと入ってくる。



「・・?椅子運ぶの?」


移動中の椅子のそばにいた私をみて、ルイがたずねる。



「あっ、本棚の本をとろうとしてて・・・」


そう言うと、ルイは口元に笑みを浮かべて、私に近づいてくる。


すると、フワッと身体が宙を浮いた。



「えっ・・・ル、ルイ様っ!?」


慌てる私を楽しむように、



「ほら、これで本がとれるでしょ?」



と、優しく話しかける。
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