love you only ~second ~
新しい満月の夜・・・


私は、いつもなら心踊る花火の音を、自分の小屋で聞いていた。


花火を見ると、湖に立っていると、ルイが来るかと期待してしまう。



・・・早く終わればいいのに。


まだまだ鳴り止まない音。


それと共に、微かに聞こえる・・・



私を呼ぶ声。




平常を保っていた気持ちが、一気に騒ぎ出す。


私の名前を呼ぶのは、ルイしかいない・・・




私は、急いで小屋を出て、湖へと向かった。
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