love you only ~second ~
ハッと顔をあげると、私のすぐ近くまでアランは迫っていた。



「気をつけろよな・・・」


そう、眉間にしわをよせながら、アランは紙袋を持っていない方の手を差し出す。



「・・・」


私は、差し出された手よりも、紙袋の中身が気になる。



「なんだよ、さっさと出発するぞ?」



「・・うん」



アランの手をとり、私はそのままショコラパーティーの会場へ向かう馬車に乗り込んだ。
< 169 / 201 >

この作品をシェア

pagetop