love you only ~second ~
「・・っ!」


やっぱり今年もダメなんだ・・・


行き場を失ったチョコを手に、私は肩を落とす。そして・・・



「っ!?おまえ、何して・・・」


「今から、食べるの!」



やけ食いと言うべきか・・・


私は、キレイにラッピングした箱を破り、中に入っていたトリュフを口に運ぶ。



どうせ、食べてもらえないしっ!



今から城に戻って、執務室に置くのも無理がある。



それに、今までも置いたって名前のないチョコなんて、アランが口にするわけないし。
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