love you only ~second ~
サァァと、風が吹き抜ける。

私の髪が、風になびいた。



「この前は、どうしても抜け出せなくて、会いに行けなかった」



「会う約束なんて、してませんから。気にしてません」


私は、ぐっと手に力を込める。


泣いちゃダメだ。



「会うのは、今日で終わりにします」


最後に、会えてよかった。


これで、いいんだ。



もうじき、花火が鳴り終わる。


「早く、戻って下さい」


そう言って、私はルイに背中を向けた。
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