love you only ~second ~
くるくると、酔いが回っていた頭の中が、思わぬ出来事にクリアになる。



「・・・」


手を掴まれ、アランを見たまま、目を丸くしたままの私。



「・・んだよ?食っちゃ悪いか?」



「あっ、別に悪くない・・けど」



「おまえのやけ食い、止めてやったんだよ」



軽く笑みを浮かべたアランは、視線でチョコを催促する。



箱を差し出すと、



「汚れんのやだから、食わせて」



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