love you only ~second ~
「やめて!ルイ様、ダメなんです」


私は、ルイの手から逃れ、背をむける。


「私は、ルイ様の側にいる資格なんてないです」


ずっと前から、思っていた事を再び言葉にすると、心で思っているよりずっと、悲しくなった。


涙ぐんだ瞳を、見られないように隠すと、背後からルイに抱きしめられる。



「どうして、伝わらないの?」


耳元で、ルイが呟く。



「こんなに君が好きなのに」



切なげに、囁くルイの言葉。



私だって、ルイが好き。
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