下ネタ地獄
アメリカン・ドリーム

引きこもり生活をしていた約一ヵ月間…

当然、俺は昼夜逆転の生活を繰り返していたわけで…

『朝の6時にサクラ駅、集合』

という残酷な約束を守れる、はずがなかった…


【AM11:00】


駅に着くまでの行動を簡単に説明すると…



『起きなさいよ!!!!』

まず姉貴が俺の部屋で怒鳴る…

俺はそれを無視して眠り続ける…

すると姉貴が洗濯バサミで俺の乳首をつまむ…

ちぎれるくらい痛い…

そして俺は目覚める…

違うものにも目覚めそうだったことは置いといて


携帯を見る…

着信件数、20件

福田シンゴの番号が12件…

クラスの女子と思われる番号が8件…


俺は携帯で時間を確認して叫ぶ…


「っーーっつ!!!!!!!!」



俺はクーラーのスイッチも切らずに、もちろん朝飯なんて食わずに家を飛び出た。

姉貴が用意してくれたのか…玄関に着替えやら何やらを入れたカバンが置いてあったので

俺はそれを自転車のカゴに乗せて駅まで全速力で走る。


駅に着いたころには、もう、お昼の12時前だった。

もちろんクラスの女子たちは、もう海に行ってしまっているだろう。

(後で電話して謝らないとな…)


『ヴィーン!!ヴィーン!!』

携帯が鳴る

「福田シンゴだ!!」


「もしもし!!」

『月見さん…今、どこにいるんですか??』

「サクラ駅だけど…」

『オレもサクラ駅にいますよ…あっ!!』

『プッ…プッープー』

「おいっ!!切るなよ!!」

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