下ネタ地獄

(落ち着け…)

「裕之?」

(殺されたのが姉貴って決まったわけじゃないだろ?)

「裕之…?」

(そうだ…そうに違いない…絶対姉貴じゃないって)

完全に自分の世界に入っている俺は母さんの呼び掛けにも反応できなかった

「裕之っ!!!!」

「えっ?何?」

母さんの、叫び声ともとれる大声で俺は目を覚ます

「裕之…顔色悪いわよ?何かあったの?」

「な、何でもないって!元気…だって」

俺は急いでテレビの電源を消した

(母さんには言わないほうがいいな…これ以上心配させたくないし…)

「俺、もう寝るから」

俺は足早にリビングを去っていく

「ちょっと裕之!!お風呂は入らないの!?」

風呂に入ると余計なことを考えてしまいそうだ

自分の部屋に戻り、静かにベッドに潜り込む

寝よう…朝になれば…

いつものように姉貴が起こしてくれるから…

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