下ネタ地獄

暑さのせいなのか…

悪夢のせいなのか…

俺は異常なほどに汗をかいていた

「あぁ…寝れねぇよ…喉も渇いたし…」

俺は飲み物を求めて一階にある冷蔵庫を目指す

この暑さでは冷蔵庫までの距離も遠く感じてしまう

俺はコップの中に氷を多めに入れ、お茶を一気に注ぎこんだ

それを勢いよく飲みほし、熱くなった頭を冷やす

頭が冷えた俺はさっき見た夢を思い出した

(あんな夢見るなんて…ネガティブにもほどがあるなぁ)

(やっぱり人間ポジティブにいかないと)

しかし俺の性根はとことんネガティブなわけで…

心の奥底では正夢にならないでくれと願うばかりだった

俺は階段を登り姉貴の部屋の前を通る

なんとなくノックをして、俺は姉貴の部屋のドアを開けた

姉貴の部屋は何も変わらない、ごく普通の女の子の部屋…

やはり姉貴はまだ帰っていないようだ

俺は自分の部屋に戻り、寝直すことにした

30分後…

(あぁ寝れない…)

耳を澄ませると、時計の針の音が聞こえて余計に寝れなくなった

『カチッカチッカチッ』

『カチッカチッカチッ』

『ギシッギシッギシッ』

階段を登る音がする…

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