下ネタ地獄

今日の俺は、いつも遅刻ギリギリで通る学校の校門を楽勝で突破した

校門の前に立って遅刻をチェックする生活指導の体育教師、島田は俺の登校の早さに少し驚いていている様子だった

「月見ぃ!今日は早いじゃないか~」と言いながら俺の肩を触る

気安くボディタッチをしてくる島田は生徒の間でゲイではないかと噂されている

俺は島田を無視して自転車置き場に自転車を止めに行く

そして教室に入り自分の席に座る。登校の時間が早かったからだろうか…教室にいる生徒の数は少なかった

俺は水橋さんの席を何となく確認する

(たぶん水橋さんは学校に来れない…父親が死んだショックもあるし、今は警察に事情聴取されているだろう)

生徒の数はかなり増えてきていた。自然と会話が耳に入ってくる

「おい!聞いたかよ!水橋の親父が殺されたって話し!」

「あぁ!自殺だろ?」

「いいや…松岡組が殺したって話しだぜ…しかも5組の松岡が殺ったらしい…」

『トントン』誰かが俺の背中を叩く

(大杉…?)



「いや!!お前は…西原っ!?」

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