下ネタ地獄

「月見くん…いや月見さん!!どうやったらヤクザに立ち向かえるような精神力を手に入れらるんですか!?」

「いや、俺は…水橋さんを助けただけで…」

クラスのみんなが俺を見ている…このままでは、ヤクザ殺しの月見…みたいな感じの、女にモテない名前がつきそうだ。

「女を助ける為にヤクザの隠れ家に一人で殴り込み…スゴいっ!!男ですよ!!そこにシビれる!!あこがれるゥ!!ですよ!!」

目をキラキラさせながら奇妙なことを言っている、この男の名前は確か…福田シンゴ…同じクラスなのだが余り話したことはない。

「いや…だから…松岡組を倒したのはヤク専で…俺は別に…」

福田は何を考えたのか俺の前で土下座を始めた

「俺を…弟子にして下さい!!パシりでも何でも良いですゥ!!」

(うわ…もう最悪…)

当然、俺はこの年で弟子をとるわけにはいかないので、それを無視して席に座る。

「ちょっと!!無視しないで下さいよォォ!!」

(もう…ええって…)

俺は無視を貫く

『ガラガラ』

教室の扉が開く…それと同時に今まで俺に集中していたみんなの視線が一気にそちらに集中する

『おいっ水橋だ…』

教室内に少し緊張が走る。しかし水橋さんは平然とした表情で黙って自分の席に座った。

(この状態で水橋さんに話しかけるのは無理だな…クラスの奴らには聞かれたくないし…)

水橋さんを見ながらそんなことを考えていると、俺の周りにクラスの女子たちが集っていた。

『月見く~ん♪良かったら、今日の昼休み一緒にお弁当食べない?』


人間には異性にモテる期間が人生で2~3回はあるという。

(ついに来たか…)

モテ期!!

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