優しくて温かい場所(Gently warm place)
∴∴綾華
私の父親は、幾つもの会社を経営し
海外をいつも飛び回っている人だ。
母は、そんな父の身の回りの世話に
父について回る生活をしていた。
私は、当然広い屋敷に
一人だけ。
執事とメイドが一緒にいたから
寂しいと思ったことはなかったが·····
小学校に入ると
直ぐに、咲桜と仲良しになった。
咲桜のお父さんは、
政治家みたいだが
私は、あまり好きになれない人だった。
咲桜も、よく私の家に来ていた。
だから、私達は、ちっとも寂しくなく
二人で、いつも一緒に過ごしていた。
大学に入ると
私は、経済学部に
咲桜は、教育学部に進んだ。
学部は、違っても
私達には、関係なく
私達は、時間の許す限り
一緒に過ごしていた。
私は、経営が楽しくて
会社を一人で企業した。
その間、咲桜はカフェでバイトを
することにした。
咲桜は、イギリス人とのハーフで
瞳の色は、グリーンをしているが
後妻の美里さんが、アリシア(本妻)
を思い出すからと、カラコンを
させていた。
父の貴一さんも、嫌がり
美里さんと、同じ考えだった。
どんだけ、勝手な人達やら。
咲桜は、身長も170㌢近くあり
鼻筋も高く、とっても綺麗な顔をしている。
私は、160㌢ぐらいで小さいが
態度がでかいからか、いつも大きく
見られていた。
私は、純日本人の顔をしているが
なにかと、二人とも呼び出しを
よく受けていた。