優しくて温かい場所(Gently warm place)
∴∴凝り
私は、優也と拓也に離婚が
成立した事を伝えた。
そして、2、3日内にイギリスに発つ
事も伝えた。
綾華は、
「私は、イギリスに度々訪れるからね。
いい、咲桜!
今からは、自分の幸せだけを
考えて生きて行くんだよ。」
「うんっ····うん、ありがとう。
綾華が、いなかったら
私は、早くに潰れていた。
本当に、綾華がいてくれて
良かった。」
「優也、そして拓也、
こんなお母さんでごめんね。
何年も我慢したんだから
最後まで、我慢したら良かったのかも
知れないけど。
少し疲れてしまって。
近くにいないけど、お母さんは、
貴方達二人を愛してる。
いつでも、連絡してね。」
と、言った。
二人とも
私が、苦労してきたのを見ていたから
「「母さん、今からは、ゆっくりして
楽しく、過ごして欲しい。」」
と、言ってくれた。
出発までの間、綾華の家で
ゆっくり過ごして
子供達と食事をしたり
お兄ちゃんと食事したり
幸せな時間を過ごした。
兄から、
『智と合い
18年前の話を全てした。』
と、言われた。
だが、彼は、
[あの時、私が彼を捨て去った
現実が、凝りとなって
体に残っている。]
と、言ったみたいだ。
当然だと、思う。
どんなに話しても
父の恐怖、怖さは
他人にはわからない。
「ただ、智も、智の両親にも
危害がなかっただけ
良かった。」
と、言うと
また、お前は人の事を
と、兄に笑われた。
私は、兄の思いと綾華の思いが
嬉かった。