優しくて温かい場所(Gently warm place)
∴∴仕事
イギリスの生活も半年が過ぎた。
綾華は、何度も訪ねてきてくれた。
優也とは、テレビ電話をしている。
綾華から、父の逮捕、
政界からの追放を聞いた。
兄からも連絡は、もらっていたが
父に対してなにも感じなかった。
親らしいことは、何一つしてもらえず
いつも政治の駒としか考えてもらえず
自分は、好き勝手に生きてきて
それで父の人生は充分だろうと‥‥‥。
だが、兄は心配になる。
だけど‥‥‥‥‥
兄は、父と違って
善悪の判断もきちんとしている
問題ないだろうと思った。
綾華に、
「日本から和訳の仕事と
イギリスのグルメとか
観光地の紹介する仕事を
やって貰えないか
って、話が来てるんだ。」
と、言ったら
「やってみたら、
楽しそうじゃない。」
と、言ってくれたから
やってみることにした。
キャサリンも賛成してくれたし
キャサリンには、日本の話を
だいたいしていたから
私の幸せをいつも考えてくれた。
和訳の仕事は、わりと簡単だけど
レポーターみたいな仕事は
中々、難しかった。
ただ、あちこちに行けて
結構楽しい。
なんだか、知らないが
レポーターとして
私も一緒に本に載って
かなり、反響があったみたいだ。
何処に在住しているのか?
ハーフ?
瞳の色は、本物?
名前は?
歳は?
雑誌者から
「内容もだけど
咲桜さんの反響がすごくて
うちのサーバーが
パンクしそうですよ。」
と、言われた。