優しくて温かい場所(Gently warm place)

∴∴連絡


私は、相変わらず
イギリスで自分の時間を満喫していた。

ママのお墓を
日本からイギリスにうつして
あげたいと思っていた。

あんなに大事にされもしなかった
柳のお墓にいれてるのは、
忍びなかったから、
キャサリンに相談して
イギリスのママの両親のお墓の
そばにママのお墓を作った。

お兄ちゃんに遺骨は、
殆んどをお寺さんで供養して
ほんの一部だけをイギリスに
運んでイギリスのお墓に入れた。

これからは、毎日でも
ママの元に行ける。
私は、また一つ、
肩の荷がおりほっとした。

その時、兄に
「安西が、やって来た。
お前の居場所を聞かれたから
教えといた。
前に、あいつの居場所を勝手に
調べた、負い目もあったから
後は、咲桜が決めろ。
俺は、お前を守るためなら
何でも、してやる。」
と、言われたから
「うふふっ、ありがとう。
大好きよ、お兄ちゃん。
杏さんを大切にしてね。」
と、言うと
兄は、
「ああ。咲桜も幸せになれ。」
と、言った。

電話切ってから
綾華にその話をすると
最初、綾華は怒っていたが·····

「今更! なに?
でも、咲桜。
自分に正直になって。
私は、咲桜が幸せなら
それが、一番なんだから。」
と、言ってくれた。


いつも、綾華は私の事だけを
考えてくれて
私には、勿体ないほどの
大切で、大事な親友。
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