優しくて温かい場所(Gently warm place)

そんな日を過ごしていると
智から、
「離婚してほしい」
と、言われた。

私は、私に対して愛情がなくても
彼がそばにいてくれるだけで
良かったから。

だから、固くなに
「離婚は、嫌だ」
と、言い続けた。

彼の両親からも説得された。

そんな攻防が続いてる中
彼は、実家に帰ってしまい。
彼から依頼された弁護士が
仲介に入った。

彼は、自分の体の診断書もだし
私が、勝手に婚姻届けを出したのと
診断書が認められ
私達は、離婚することになった。

二人が住んでいたマンションは、
売却された。

私は、高齢もあり子供は望んでなかったし
その行為もなかったから
できるはずもない。

彼は、慰謝料を払う義務もなかったのに
マンションを売ったお金をくれた。

私は、新しくマンションをかり、
一人の生活を始めた。

今日は、智の誕生日だから
一人でいたくなくて
開店したばかりの
レストランに一人で来ていた。

凄く綺麗で料理も美味しくて
一人で堪能していたら
『咲桜!!』と、叫ぶ声が
智?と、思い顔をあげると

智が走り一人の女性を抱き締めて
彼女の肩に顔をうめた。

彼女から、
「ごめんね、心配した?」
と、聞こえて、少しすると
智は、彼女の顔を愛おしそうに
見てから、テーブルについた。

覗いてみると、
安西の両親と
男の子が二人と
綺麗な女性と
咲桜さんと言う方と智みたいだ。

智は、先程の人と結婚したみたいで
彼女が、智がずっと思っていた人だと
わかった。

そして、男の子達は、彼女の子供で。
でも、智を父と呼んでいた。

安西の両親も、凄い優しい眼差しで
彼女を見ていた。
咲桜さんは、それは美しく
瞳の色も綺麗だった。

その上、彼女は、
「妊娠した。」
と、報告をして、智の喜びは、
こちらまで聞こえた。

帰りも智は、
それは、それは、咲桜さんを
大事そうに心配して、
荷物を持ち、手を繋いで
帰って行った。

私とは、一度もあり得ない場面に
息をするのも忘れて
見いっていた。

ショック?羨ましい?みじめ?
なんだか、複雑な気持ちだった。
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