優しくて温かい場所(Gently warm place)

玄関のブザーがなり

ガチャ‼

「ただいま。」
と、智。
「おっ、お帰りなさいっ」
と、タジタジの私······

智は、帰ってくると
直ぐに私を抱き締めて
腕の中に閉じ込めた。

暫くすると智は
おでこにキスを落とし
手洗いへ向かった

一人残されて
もぅ、恥ずかしい!
と、真っ赤になりながら、
気を取り直して
料理を温めて準備をする。

智は、
「わぁ、美味しそうだ。
     早く、食べよう。」
「うん、沢山食べてね。」
と、言って
二人で、色んな話しをしながら食べる。

片付けをして
智から
「泊まって行って欲しい。」
と、前々から言われていたから、
今日は泊まる事にしていた。

ドキドキが、半端ない私を
智は、笑いながら
「咲桜が、緊張すると
俺も緊張が、うつるから。」
と、言われて
「‥‥だって‥‥‥」
と、言うと
「お風呂に入っておいで。」
と、私は素直にお風呂を借りた。

私が上がると、
直ぐに智も、入り‥‥

私は、その間ソファに座り
ついていたテレビを
ボォーッと、見ていた?

すると、目の前に
ミネラルウォータのペットボトルが
「あっ、ありがとう。」
と、受け取るのに顔を見上げると

智の目が、私を見つめて
驚きの顔になった。
「智?」
「目‥‥瞳‥咲桜の瞳‥綺麗!」
「あっ、ごめん、びっくりした?」

「そりゃ、びっくりしたけど、
でも、綺麗だね。」

「ありがとう、嬉しい。
新しい母が、嫌うの
だから、コンタクト」
「俺の前では、素でいて。」
と、言ってくれた。


智は、私の隣に腰かけて
「咲桜、愛してる。
ずっと、一緒にいてほしい。」
と、言ったので

私は、びっくりして
智の顔を見ると

「聞こえてた?
まだ、学生だけど
俺は咲桜とこの先もずっと
一緒にいたい、俺が教師になったら
結婚してほしい。」
と、言われた。
「‥‥‥‥‥うん‥はい。
私を智のお嫁さんにして下さい。」
と、答えた。
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