優しくて温かい場所(Gently warm place)

∴∴優しくて温かい場所


赤ちゃんは、
私の名前の一字の『さ』、と、
智の名前の一字の『さ』、
同じ『さ』を使い、
二人の息子の『也』を使い
紗也(さや)とした。

紗也は、安西の両親にも
二人の息子達にも
綾華にも
大変な人気で
毎日、大騒ぎだった。

智は、毎日焼きもちをやいて
地団駄ふむほど。

だれか、彼かが
紗也を抱いて、面倒をみていて
智が、帰ってきたときは、
眠っている始末。

私は、毎日その姿をみて
苦笑いをしていた。

私としては、ゆっくり出来て
ありがたいのだが、
智にとっては、寂しいみたいだ。

「ごめんね、私は、楽だけど。
私で、我慢して。」
と、言うと
「ばか、俺の一番はいつまでも
咲桜だよ。それは、変わらない。」
と、言うから

「ええっ、本当に?」
「ほっ、ほんと、ほんとだよ。」
と、慌てる、智に
またまた大笑い・・・


毎日、笑いの絶えない日々を
送っています。





私の優しく・温かい場所は




       やはり····あなたの隣。




                 END
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