living
大学の帰り沙耶と会うようになった
「伊緒里… 花菜のこと遊びだったのか?」
朔哉に見つかり
殴られた
左頬を腫らして帰ると
「どうしたの?伊緒里!!」
花菜が保冷剤をタオルで包み
走ってきた
「花菜……
別れよう」
「なんで?」
真っ直ぐな瞳が、俺には痛い
目をそらした
「花菜が、亜依里と一緒とか
複雑で嫌になった」
「そっか……ごめん」
花菜が亜依里の部屋に入って
10分
「お世話になりました」
花菜が荷物を持って出て行く
行くとこあんのかよ
玄関に、追いかけて行くと
「伊緒里、朔哉でしょ?
殴ったの……
ちゃんと仲直りしなよ?
妹バカの兄でごめんね!
さよなら」
バタン
扉の閉まる音で
花菜を失い
亜依里を失った
そう、気づいたが
追いかける資格は、俺にはない
玄関に座り込んだ俺に
帰って来た母さんが
「探して来なさい!!
こんな時間に、女の子がひとりふらふら
危ないでしょ!!」
どこ捜しても
花菜を見つけることは出来なかった
公園の滑り台も、いなかった
朔哉に電話して、事情を説明した
琉成と一緒に探してくれた
実家にも、戻っていなかった
母さんが捜索願を出した
「伊緒里… 花菜のこと遊びだったのか?」
朔哉に見つかり
殴られた
左頬を腫らして帰ると
「どうしたの?伊緒里!!」
花菜が保冷剤をタオルで包み
走ってきた
「花菜……
別れよう」
「なんで?」
真っ直ぐな瞳が、俺には痛い
目をそらした
「花菜が、亜依里と一緒とか
複雑で嫌になった」
「そっか……ごめん」
花菜が亜依里の部屋に入って
10分
「お世話になりました」
花菜が荷物を持って出て行く
行くとこあんのかよ
玄関に、追いかけて行くと
「伊緒里、朔哉でしょ?
殴ったの……
ちゃんと仲直りしなよ?
妹バカの兄でごめんね!
さよなら」
バタン
扉の閉まる音で
花菜を失い
亜依里を失った
そう、気づいたが
追いかける資格は、俺にはない
玄関に座り込んだ俺に
帰って来た母さんが
「探して来なさい!!
こんな時間に、女の子がひとりふらふら
危ないでしょ!!」
どこ捜しても
花菜を見つけることは出来なかった
公園の滑り台も、いなかった
朔哉に電話して、事情を説明した
琉成と一緒に探してくれた
実家にも、戻っていなかった
母さんが捜索願を出した