【完】365日、君をずっと想うから。


私の予想通り、 辿り着いた非常階段には、生徒も先生もだれ一人としていなかった。



うん、ここいいかも……!



はぁ、もうお腹ぺこぺこだよ〜。



中段ほどのところに腰掛けようと、階段へ一歩踏み出した時だった。



─── スカッ



踏み下ろした右足が着地点を見失い、空を蹴った。



と、前のめりに傾く私の身体。



「あっ……!」



お、落ちるっ……!



反応する間も無く、私の身体は弧を描くように宙に放り出され、階段から転げ落ち……



……て、ない?



襲いかかってくるであろう痛みに思わずぎゅっと目を瞑っていた私は、恐る恐る目を開けた。



眼下には、階段が広がっていて。



な、何が起きたの……?

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