【完】365日、君をずっと想うから。


みるみるうちに大きな瞳に浮かぶ涙の層が厚くなり、そしてポロポロと涙の粒となって森永さんの頰を流れた。



「……いいの?
あたしが友達でいいの?」



「うん、うん。
森永さんがいいよ」



「あたしも……あたしも、小暮ちゃんと友達になりたいっ……」



森永さんがバッと飛びつくように、私を抱きしめた。



「……っ」



「ううっ、大好き!
大好きだよう小暮ちゃんーっ!」



気づけば私の頰にも熱い涙が伝い、森永さんの肩を濡らしていた。



笑みとともに、それはこぼれる。



「えへ、嬉しい……」



嬉しくて胸がいっぱいで、涙が止まらないよ。

< 130 / 418 >

この作品をシェア

pagetop