【完】365日、君をずっと想うから。
体を離した森永さんは、ゴシゴシと腕で涙を拭いながら唇を突き出した。
「なんで小暮ちゃんまで泣いてんのさーっ……」
「だって、嬉しくて。
森永さんとお友達になれるなんて……」
すると、森永さんがニッと笑みを浮かべた。
「森永さん、じゃなくて、ひかる」
「え?」
「友達なんだから、下の名前で呼んでよ、花ちん」
「……っ」
こんなに幸せな気持ち、もらっていいのかな。
そのくらい幸せで、胸が温かくて。
「ありがとう……ひかるちゃん」
たくさんの気持ちを込めて、私は大切な友達の名前を紡いだ。
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