【完】365日、君をずっと想うから。
◇ ふたりきりの夜
◇
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◇
「花ちん、花ちん!」
放課後、担当の教室掃除が終わり、帰る準備をしていると、ひかるちゃんが教室に駆け込んできた。
嬉しそうに、目をキラキラさせて。
いいことがあったのかな?
「どうしたの? ひかるちゃん」
すると私のもとまで脇目も振らず駆けてきたひかるちゃんは、私の手を掴んで、ぴょんぴょん飛び跳ねた。
「あのねっ、あたしに意地悪してた子が謝ってくれたの!
『私が間違ってた』って!」
「え?」
「どうしよう、嬉しすぎるっ!
誤解とけたよーう!」
心底嬉しそうに喜んでくれるひかるちゃん。
そんな姿を見て、私にも心からの安堵の笑みが浮かぶ。