【完】365日、君をずっと想うから。
恐怖にうつむき、ぎゅっと目をつむっていると。
『なに、楽しそうな話?
俺も入れてよ』
耳に飛び込んできた、低くて透き通るような声。
『蓮くん……!』
『蓮くんだ!』
女子の黄色い声が上がる。
そう、この声は蓮の声だ。
さっきまでよりも心臓が早鐘を打ち、スカートを握りしめる手が震える。
だって……蓮まで悪口に参加したら……。
『蓮くん、森永さんに絡まれて迷惑してない?
うちら、蓮くんのこと守るよ!』
女子達が声を張り上げ、そんな提案をする。