【完】365日、君をずっと想うから。
……はいっ?
彼の口から飛び出したのが、あまりにも突飛な話すぎて、私の時間が一瞬止まった。
未来から、来た?
向坂くんが?
冗談だよね?
だってそんなのありえないよ……!
「まぁ未来っつっても、1年後だけど」
そんなことをさらりと言ってのける向坂くんに、ポカンと開いた口がさらに閉まらない私。
「その顔、全然信じてねぇだろ」
「う、うん……」
だって、どうせからかってるんでしょう?
どう返事をしたらいいものか戸惑う私に対して、向坂くんはイライラしているような表情で小さく舌打ちをした。
うぅ、怖いって……!
「めんどくせぇな」
め、めんどくさい!?