【完】365日、君をずっと想うから。
「ごめん、花ちん。
もしかしたら夏休み時間ないかも……」
そんな。
ひかるちゃんが謝ることじゃないのに。
心から申し訳なさそうな声を上げるひかるちゃんに、私は少しでも元気を取り戻してほしくて笑顔を向けた。
「ううん、大丈夫だよ、ひかるちゃん!
私のことは気にしないで?
時間あるときに遊べばいいし!」
すると、ひかるちゃんはガバッと顔を上げ、今にも泣きだしそうな、そしてどこか嬉しそも含んだ表情を作った。
「はぁぁぁーっ!
もう花ちん好きすぎるっ!」
「ふふ、私もひかるちゃのこと好き」
「わーーいっ!」
ひかるちゃんの顔に、やっといつもの笑顔が戻った。