【完】365日、君をずっと想うから。


ひかるちゃん、行っちゃった。



ひかるちゃんがいなくなると、いつの間にかクラスメイトは帰っていたらしく、教室には私ひとりになった。



成績、かぁ……。



私は、スクールバッグにしまった成績表を思い出した。



「はぁ……」



思わずため息がこぼれる。



だって、私も成績がよくなかったから。



あんなに必死に勉強頑張ったのに。



やっぱりだめだめだなぁ、私って。



まるで、爆発物でもスクールバッグに入れているように思えてくる。



帰るの、いやだなぁ……。



できるだけ時間をかけるようにしたのについに帰る準備が整ってしまい、暗い気持ちでスクールバッグを肩にかけたとき。



「小暮さーん♡」



ふいにピンク色した綺麗な声に呼ばれ、私は声がした方へ振り向いた。

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