【完】365日、君をずっと想うから。
そこには、クラスのひとりの女子が、モデルさんみたいに整った笑顔を浮かべて立っていた。
髪を巻いて、綺麗に化粧を施した美人な子。
たしか、高橋さん。
蓮と同じ、キラキラしていて格が違う、そんな高橋さんが私に声を掛けるなんて、ちょっとびっくりしちゃう。
突然どうしたんだろう?
「高橋さん、どうしたの?」
すると、高橋さんが顔の前で手を合わせ、懇願するような表情を作った。
「あのね、今からA高の男子と合コンやるの!
だから、小暮さんも参加しないかなぁ〜って」
「……えっ?」
浮かべていた笑みが、一瞬にして呆気にとられた表情に変わった。
ま、まさかの合コンのお誘い!?
びっくりしすぎて、思わず思考停止。
だって、私!?
蓮とコウくん以外の男子とまともに喋ったことのない私が、合コンに参加するなんて、そんなの無理だよ……!