【完】365日、君をずっと想うから。
そんなことしてたら、月島に再会したときに、幻滅されるからな。
ったく、なにも知らないで。
ばか。
本当は、俺だけが花の可愛さを知っていればそれでいい
他のどんな奴にも、その笑顔を見せたくない
─── そんな馬鹿げたこと、絶対叶わないのは知ってるから。
「すっごく伸びんな。
大福みてぇ」
そう言って花の頰を引っ張っていると、花はされるがままにニヘッと笑った。
「ふへふぇー」
あーもう。
なんでそんな顔するかな。
俺は顔を逸らすようにして、花の頰から手を離すと歩きだした。