【完】365日、君をずっと想うから。
ただ言葉を投げつけられるまま、うつむき動かない花。
俺は耐えきれなくなって、庇うように花の前に立った。
「ちょっと待ってください。
俺はいくら責められてもいいけど、花を責めるのは、」
「なんだ、おまえごときが私に意見をするのか。
花がつるんでいる奴は、礼儀すらも知らないんだな」
「……っ」
花のことを言われると、言い返す術もなくて。
蔑んだ瞳をこちらに向けたまま、花の父親は再び口を開いた。
「とにかく、もう金輪際こいつと接触するな。
ただでさえ出来損ないだというのに、おまえみたいな害悪とつるんだら、どうなるかなんて考えたくもない」
「……」
俺は言葉を失った。
吐き気すらする。
こいつは……なにを言ってるんだ?