【完】365日、君をずっと想うから。
「え? 幼なじみ?」
蓮に幼なじみなんて、いたんだ。
初耳だ。
「そそっ!
蓮と幼なじみイコール、私とも同中!
昼休みになったら、そいつに会いに行こっか!」
ニコッ〜と100点満点の満面の笑みを浮かべたひかるちゃんは、予告通り昼休みになると、私の手を引いて蓮の教室へと向かった。
「いるかな〜、シノ」
ドアのところで、身体をくねらせて教室の中を覗くひかるちゃん。
蓮の幼なじみ、シノくんって言うのか。
シノくんの姿は知らないけど、私もひかるちゃんの後ろで背伸びをしてそーっと教室を覗いてみる。
蓮のクラスって、私のクラスとはなんだか雰囲気が違うな。
甘い香水の香りが漂っているし、見た目だってみんなキラキラしてるっていうか。