【完】365日、君をずっと想うから。
クラスによっては、こんなにも雰囲気も違うんだなーなんて考えていると、ひかるちゃんが「あっ!」と声を上げた。
「いたいたっ!」
そして再び私の手を握ると、教室の中にずんずんと入っていく。
向かっている先には、教室の中でも一際目を引くグループ。
キラキラ感が、違う。
目にフィルターがかかっているみたいに、その人たちだけが纏って見えるキラキラ。
そうだった、蓮は、キラキラしてた。
改めてそのことを思いだす。
住む世界は違ってたのに、蓮がいつの間にかその境界線を越えて、私の領域に入ってきてくれたんだ……。