【完】365日、君をずっと想うから。
「はぁ……」
公園を出た私は、ため息とともに悲しさを吐き出し、また重い足を動かし始めた。
と、そのときだった。
「……花ちゃんっ!」
懐かしすぎる声が、私の耳に届いたのは。
う、そ……。
もしかして……この声……。
声がした方を振り向いた私は、多分泣きだしそうな顔になっていたと思う。
嬉しさと、信じられない気持ちと、今まで心を占めていた悲しさとがぶつかり合い、ごちゃまぜになる感情。
なんで、このタイミングで……。
あぁ、でもやっぱりあなただ……。
あなたが、今、目の前にいるなんて……。
それは、思いもよらぬ再会。
「コウ、くん……」
◇
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◇