【完】365日、君をずっと想うから。
「蓮は絶対、花ちんのチョコを迷惑だなんて思わないよ」
「え?」
ぐるぐると巡らせていた思考を遮るように、ひかるちゃんの声がスッと耳に届いた。
「蓮は、絶対喜ぶと思うな。
花ちんのチョコ。
友チョコだって、ありだし」
「そ、そうかな」
「それに、最近あんまり会えてないじゃん?
蓮と花ちん」
ひかるちゃんの核心を突く言葉に、私は伏し目がちに小さく頷いた。
「そうなの……」
ひかるちゃんの言うとおり、クラスが違う上に、テストや冬休みを挟んでしまって、全然会話を交わしていない。