【完】365日、君をずっと想うから。
俺はケータイに釘付けになっていた視線を、食堂に掛けられた時計に向けた。
約束は4時に現地集合。
もう1時だから、あと3時間しかない。
とりあえず、花ちゃんに休館日だということを知らせないと。
《プラネタリウム休館日だった!
俺の調べ不足でごめん!
今日は、いつも通り学校で待ってて》
そう打ったメールを花ちゃんに送ったのだけれど、3時になっても返信がこない。
いつもだったら、すぐメールが返ってくるはずなのに。
電話をかけてみても《ツーツーツーツー…》と、無機質な電子音が返ってくるだけ。
まさか、連絡が繋がらないまま、プラネタリウムに行ってしまったんじゃ……。
今日が休館日だってこと、もっと早く確認していればよかった……。
ごめん、花ちゃん……!
心配な気持ちと後悔とに押しつぶされそうになって、俺は講義が終わるとすぐ、花ちゃんの高校へと急いだ。