【完】365日、君をずっと想うから。
蓮くんが立ち止まると、まわりの2人もつられるように立ち止まった。
俺は、すがるような瞳で蓮くんを見つめる。
「蓮くん……花ちゃんを知らない?」
「え? 花?」
と、蓮くんの隣に立っていた赤い髪のショートカットの女の子が声を上げた。
「あなた、コウくんさんですよね!?
花ちんなら、今日はあなたとプラネタリウムに行くって……」
「もう、出ちゃった?」
「はいっ、結構前に。
なにかあったんですか?」
遅かったか……。
やっぱりメール見ていないんだ。
俺が、もっと早く気づいていれば……。
「参ったな……。
今日、プラネタリウム休館日なんだ。
家に戻ってくれていればいいんだけど……」
俺の言葉に、3人が目を見開いた。