【完】365日、君をずっと想うから。
私の言葉を聞くなり、肩を掴んでいた手がずるずると落ち、ぎゅうっと微かな力で腕を握りしめた。
そして「はぁぁ〜」と深いため息を吐いたかと思うと、コツン…と私の肩に額を乗せた。
突然もたれかかってきた蓮に、一瞬にして身体に熱がこもる。
「れ、蓮……っ?」
「連絡つかねぇから、まじで焦った……」
耳にかかる、脱力したような蓮の吐息。
あまりの近さに心臓が跳ね上がる。
と同時に、この状況をようやく悟った。
「も、もしかして、捜してくれてたの?」
「そーだよ。
月島が、花になにかあったんじゃないかって言うから……。
プラネタリウムも花ん家も月島ん家も、どこ行ってもいねぇし……」
そう、だったんだ……。