【完】365日、君をずっと想うから。


蓮はまだ肩で息を切らしてる。



私を捜すために、ずっと走り回ってくれていた蓮。



私がケータイの充電を切らしたばっかりに、たくさんの人に迷惑をかけていたんだ……。



「ごめんね、心配かけて……」



心からの謝罪の言葉を述べると、蓮がそっと頭を上げた。



その顔は、安堵からか柔らかくて。



「無事だったから、いいよ。
無事ならそれで」



「蓮……」

< 322 / 418 >

この作品をシェア

pagetop