【完】365日、君をずっと想うから。
「それより花ちゃん、疲れてるよね。
大丈夫?」
「え? うん……」
そう答えながらも、花ちゃんがふらついた。
前傾する花ちゃんの身体を抱きとめる。
「へへ、ごめんね……」
身体の中で、力ない声を上げる花ちゃん。
全然、大丈夫じゃない。
長い距離を、蓮くんをひとりで支えながら歩いてきたんだから、疲れていないはずがない。
俺は花ちゃんの肩を支えながら、そっと身体を離した。
「送るよ、おぶるから背中に乗って?」
「でも……」
躊躇いの声を上げる花ちゃん。
「俺に遠慮はなしだよ。
今日くらい甘えて?」
俺の言葉に観念したのか、花ちゃんがおずおず頷いた。