【完】365日、君をずっと想うから。


「向坂くん、とっても強くて頼もしかった」



あっという間に不良達を追っ払ってくれた。



あんなふうにだれかに守ってもらったの、初めてで。



すごく心強くて、あんな状況だったのに不謹慎かもしれないけど嬉しかった……。



すると、向坂くんがいたずらっ子みたいにニヤッと笑った。



「ま、喧嘩は俺慣れてるから」



「え?」



今、さらりとすごいこと言ったよね?



喧嘩慣れてる?

ってことはつまり、不良ってこと?



「こ、向坂くん、不良なの……?」



じゃあ喧嘩なんて日常茶飯事?



殴ったり、蹴ったり……。



頭の中を恐ろしい想像が駆け巡る。

< 33 / 418 >

この作品をシェア

pagetop