【完】365日、君をずっと想うから。
「……俺は、ずるかった。
蓮くんがいたから花ちゃんと再会できた。
蓮くんはずっと、花ちゃんのために俺を捜し回ってくれていたんだ。
でもそのことを、俺は花ちゃんに隠してた」
プラネタリウムのことを教えてくれたのも、蓮くん。
花があなたと行きたがってるから、連れて行ってやってください、って。
あいつの夢叶えてやってください、って。
だからね、花ちゃん。
チケットをあげたとき、君は俺のことを超能力者だって言って喜んでくれたけど、本当の俺は超能力者でもなんでもないんだ。
「俺は、花ちゃんが天文部に入部してきてくれたあの日から、君が好きだよ」
離れてからもずっと、そして今も。
「でも、この気持ちは独り言にする。
君には伝えないよ」