【完】365日、君をずっと想うから。
花ちゃんが自分の本心で、進みたい道を進めるように。
蓮くんが俺と花ちゃんの背中を何度も押してくれたように、今度は俺が、花ちゃんの背中を押す番だよね。
「花ちゃん。
俺は君のことが、ずっと、好き〝だった〟」
俺の背中がじんわりと熱く濡れた。
いつの間にか寝息も聞こえなくなっていた。
俺たちの間に流れるのは、透明な時間だけ。
これが君の答え。
ありがとう、花ちゃん。
俺にたくさんの色を見せてくれて。
これからもずっと、君は大切な人だよ。
◇
°
◇