【完】365日、君をずっと想うから。
それからどのくらい眠っていたのだろう。
「んん……」
瞼に落ちた温かい陽射しに、私は目を開いた。
「はぁ〜、よく寝た……」
伸びをしようとした私は、そこで膝に違和感を覚えた。
……あれ?
なんだか、膝が重いような?
不意に膝に視線を向けた私は
「……っ?」
思わず絶句した。
だって、私の膝の上に頭を乗せて男子が眠っていたのだから。
「え? え? ええっ?」
そんな私の動揺なんか知る由もなく、私の膝枕でスヤスヤと眠っている男子。
な、なっ?
なんでこんな状況になってるの!?
私が寝てる間に、この男子が膝枕をしてきたってこと?
「ええええ!」