【完】365日、君をずっと想うから。
「え……?」
気づけば、隣に座っていた蓮が頭を横に倒し、私の肩にもたれかかっていた。
な、なんで肩に頭乗せて……!?
しかも、近いよ……!
「れ、蓮、あのっ……」
「うるせーな。
疲れてるんだから、黙って肩貸せよ」
「で、でもっ……」
「動くな、命令」
「……っ」
だ、だって、こんなことされたら、普通じゃいられないし……!
蓮の体が、熱が、近すぎて、鼓動が騒ぐ。
まるで体中の熱が、蓮の頭が当たっている肩に集中してしまったみたいだ。